さびときどききじ

静岡県掛川市の、きたがわ動物病院の獣医師によるブログです。業務とは無関係な記事の方が多いかもしれません。子供3人、猫3匹を養いつつ、木工、庭づくり、料理など、手作りにも果敢に挑戦しています。

犬山城の屋根瓦

こんにちは。

急に寒くなりましたね。

この寒さになると蚊を見かけることはなくなりますが、フィラリアの予防は

蚊がいなくなってから1か月後が最後の投与になります。

12月の予防薬も忘れず与えてくださいね。

 

というわけで、じゃん!

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病院に掲示する予防薬のポスター風に・・・。

出演はきじとら1号です。

(ネコの予防薬はスポットタイプですので、「つけた」としています。)

鬼気迫る表情が気に入っています。

良ければPCの壁紙にどうぞ・・・なんてあつかましいことは言いませんので、

ご一笑ください。

 

さて気を取り直しまして・・・。

先日の休日に、愛知県の犬山城に家族で行ってきました。

木曽川の愛知県側の断崖絶壁にある名城です。

鵜飼のシーズンは終わっていましたが、たくさんの観光客でにぎわっていました。

 お城へ続く道は城下町風で、古い日本家屋もあり、だんごや軽食を食べ歩きながら

ぶらぶらとお城へ向かうことができます。

・・・が、目的はあくまで犬山城天守閣!ですので、食べ物の写真は割愛します。

 

お城の規模は決して大きくないのですが、戦国~江戸の雰囲気が凝縮された感じで

とても良いです。

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10分ほど並んで順番に入城します。

 

大阪城名古屋城などの大きなお城と違って、博物館的な雰囲気はまるでなく、

靴を脱いで入ると、薄暗く、むきだしの石垣が間近に見られ、洞窟に入るような感覚

です。

当然エレベーターなんてありません。

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激しく急な階段をみな、黙々とのぼっててっぺんを目指します。

各階の床は板の間で、人が歩くと時折ミシミシと音をたてます。

派手な展示物がたくさんあるわけでもなく、薄暗い部屋をぐるりと一周して、

また階段をのぼります。

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板の間にはときどき隙間や穴が開いていて、下の階が覗けたりするので、

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意外にも、子供達は楽しそう。

わけのわからない展示物がある大きな建物よりも、古い雰囲気そのままのスリルの

方が子供には楽しいようです。

 

 何度も階段をよじのぼり、ようやくてっぺんへ到達しました。

 

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室内から外のテラス(城用語でなんというのでしょうか)的なスペースへ

出ます。

360度ぐるりとテラスを一周できるのですが・・・なかなかのスリルです。

手すりは大人の腰の位置くらい。

床はわずかに外側へ傾斜しています。

そこをたくさんの人が一列になってぐるりと一周してまわるわけです。

係の方が、「お子さんは必ず手をつないでくださいね~。」とおっしゃるのですが、

どちらかというと、自分が子供にしがみつくような感じです。

子供らはというと、恐怖心がないのか、ぐいぐいと手すりから身を乗り出します。

 

さて、子供らがどうしてそんなに身を乗り出すのかというと、

雄大な木曽川の流れに感動しているからでも、城下町を見下ろしているわけでもなく、

すぐ下の屋根瓦に理由があります。

 

お城の屋根瓦の先端部分の装飾をご覧ください。

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赤まるで囲った部分をよく見ると、

 

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桃の形をしています。

葉っぱがついて、桃太郎が出てきそうな感じです。

 

前日に本当に偶然にも、「犬山城天守閣の屋根瓦に桃の装飾があるぞ~」という

情報をこども番組で見ていた彼ら。

身を乗り出して必死に屋根瓦を見つめておりました。

 

桃は一か所ではなく、屋根瓦のいたるところに施されており、いろんなパターンが

ありました。

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テレビでは、魔よけのためと紹介されていましたが、詳しいことはわかりません。

 

「桃の写真撮っといて!」との指示で、足元の傾斜にびびりながら身を乗り出し、屋根瓦に向かってスマートフォンをかざしてなんとか撮影終了。

 

あぁ、怖かった・・・。

自撮り棒ってこういうときにこそ使うものじゃないでしょうか。

 

そんな母の闘いを全く気遣うことなく、子供らはぐいぐいと身を乗り出します。

「あれ、桃じゃなくてタコじゃないの?ねえ、ほらあれ~~。」

うう、確かに桃の実が胴体で、葉が足に見えるけど・・・、ここで議論するのは

やめませんか・・・?

「あれ、リンゴじゃないの?」

・・・もはやどっちでもいい。

遠くの景色を見て心を落ち着かせるのに必死な母。

 

なんとか落ち着いたところで、改めて眺めると実際素晴らしいパノラマビューです。

古めかしい感じもまた、大きなお城では味わえない臨場感を高めてくれます。

不思議なことに、上へのぼればのぼるほど、景色はいいものの孤独な感じが増します。

大地から離れていく感じがそう思わせるのでしょうか。

もしかしたら、どんなお城でも天守に立つ者というのは、この孤独感を常に心のどこかに持ち続けていたのではないか・・・

断崖絶壁の名城の天守閣は、数百年前そこに立った人の思いを感じさせてくれる、貴重な場所でした。

 

そんなことを思った後、激しく急な階段を今度は必死に降りて下界へ戻ります。

 

お城への道すがらの食べ歩き、お城の臨場感、意外にも子供うけが良い(高所恐怖症でなければ)ところもすべて含め、とても良い時間を過ごせました。

是非みなさんも行ってみてください。