さびときどききじ

静岡県掛川市の、きたがわ動物病院の獣医師によるブログです。業務とは無関係な記事の方が多いかもしれません。子供3人、猫3匹を養いつつ、木工、庭づくり、料理など、手作りにも果敢に挑戦しています。

手術後の傷の保護に。カラーや術後服のお話。 その1

こんにちは。

きたがわ動物病院です。

 

本日はワンちゃん、猫さんの術後ケアーのお話です。

避妊や去勢手術などを行なった後は、抜糸までの10日間程度、皮膚を縫った部分を舐めたり引っ掻いたりしないよう保護する必要があります。

例外として、猫さんの去勢手術ではそれほど手術部位を気にする子が少ないことと、皮膚縫合が必要無いためカラーなどは必要ありません。

カラーというのはこちら。

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 プラスチック製のものが一般的ですが、最近はソフトタイプの物もあります。

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写真は数回洗濯していますので、もさもさ感がかなりのものですが、実物はもう少しシャキッとしています。これだと若干サイズが小さめかなぁ。

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きれいなネコさんがつけるとこの通り。

 

カラーの欠点は、何かにぶつかってしまうとうまく動けなかったり、その際の音が怖くてストレスになるという点です。

ソフトカラーは、形状を保つ補強を入れた布製ですのでこのストレスにがだいぶ軽減されます。

もちろんわんちゃん用もありますよ。

 

ただし、柔らかいが故にまれに反転してしまう事があるため、ちょこちょこ様子を見てあげる必要があります。

 

当院では、避妊や去勢手術の際にこのカラーの貸し出しを行なっていました。

ただ、ソフトカラーは消毒が難しく、他の子と使い回すことは衛生面で問題があります。

また、プラスチックカラーは、繰り返し使用する事で欠けたり折れたりが出てきてしまいます。

ご返却いただけないということも時々・・・・

そのため、大変心苦しいのですが、来年の手術からカラーを別途購入して頂くようお願いをしていきたいと思っています。

 

価格は、その子の体格によって変わりますが、

ワンちゃん、猫さん共にプラスチックカラーが1100円〜、ソフトカラーは1500円〜です。

もちろん、もともとカラーをお持ちの方などは、手術の日までにご用意いただければ購入の必要はありません。

 

カラーは日常生活でも、不意の怪我や皮膚炎等を気にし過ぎてしまう際に使用できます。

「動物は傷を舐めて治す」というのはよく聞く言葉ですが、診療の場ではむしろ逆のケースが多いように感じます。

単純な外耳炎だったのに、夜の間に引っ掻きすぎて血だらけに‥  なんて事が結構あるんです。

このような場合でも、来院頂くまでに一時的に装着しておき悪化を防ぐ、といった使い方が可能です。

ソフトカラー、プラスチックカラー共に繰り返し使用できるものを選んでいますので、手術後に使わなくなっても保管しておいて下さいね。

 

ちなみに、カラーを装着すると口がお皿に届きにくくなってしまう場合があります。

その際には、写真のようにお皿を重ねる事で食べやすくなりますよ。

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カラーでお皿を押して進んでいってしまうケースもありますので、

下のお皿に何か重しを入れるなどしてあげるとより良いかもしれません。

 

また、最近は着るタイプの「術後服」なる便利なものが登場しています。

次回のブログではこちらについてご紹介いたします。