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さびときどききじ

静岡県掛川市の、きたがわ動物病院の獣医師によるブログです。業務とは無関係な記事の方が多いかもしれません。子供3人、猫3匹を養いつつ、木工、庭づくり、料理など、手作りにも果敢に挑戦しています。

ネコの感染症のおはなし(+休診のお知らせ)

こんにちは。

 

診療時間変更のお知らせです。

 

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3/19(土)午前中は、都合により休診とさせていただきます。

午後は3時からになります。

ご迷惑をおかけしますが、お間違えのないようよろしくお願いします。

 

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さて、最近のネコブームを反映して、当院でもネコさんの来院が増えています。

ただ、ネコさんは、ワンちゃんほどには感染症予防の意識が浸透していないのが現状です。そこで、今回は、ネコさんの感染症の中から白血病とネコエイズのお話をしたいと思います。

 

ネコ白血病は、ウィルス感染症です。

主に唾液を介して猫から猫に感染します。そのため、舐めたりじゃれあったりけんかしたり、また食器の共用といった環境下で感染が成立します。野外では、ウィルスを持った母ネコから生後間もない仔猫へ感染します。

免疫力の弱い仔猫が感染すると、ウィルスを排除できずに骨髄やリンパ系組織が侵され、そこでウィルスが潜伏・増殖し、リンパ腫や白血病の原因となります。そのほかにも、貧血や免疫不全など、骨髄・リンパ系組織の機能不全に由来する様々な症状をきたします。

白血病ウィルスはワクチンによる予防が可能です。外を出歩くネコさんや他のネコとの接触の可能性があるネコさんは、年に1回のワクチン接種で、免疫力を高めておくことができます。

次に、ネコエイズですが、こちらもウィルス感染症です。

人間のエイズと同様で、猫同士のけんかによる咬傷や交尾によって感染します。

数年〜10年以上続く無症状の期間の後、免疫不全による慢性的な感染症、炎症性疾患を発症します。

どちらの感染症も、感染している猫さんを飼育する場合は、ストレスの軽減や他の猫さんへの感染を防ぐことなど、生活の上で注意してあげる点があります。

野良猫さんを保護して飼う場合は、この2つの感染症にかかっていないか検査することをおすすめします。検査は血液検査で、院内で10分程で結果がでます。

検査は、2つの感染症をどうじに調べます。

今回は、普段検査結果をお知らせする際に飼い主様にお見せしている検査キットを

ご紹介します。

f:id:kitagawaanimals:20160306215214j:image

手のひらサイズのトレイです。

左側の丸い穴に、血液と検査試薬を滴下すると、右側の窓に結果がでます。

上段がエイズ、下段が白血病です。

それぞれ、バーが一本だと陰性、二本でると陽性となります。

この子はバーが一本ずつなので、どちらも陰性です。

 

こちらは、

f:id:kitagawaanimals:20160305205750j:image

上段のエイズの方に二本のバーが見えます。

この子は、猫エイズに感染していることがわかります。

 当院では、避妊、去勢手術の際の血液検査時に、生化学検査に加えて白血病エイズの検査をおすすめしています。

もちろん成猫さんでもできます。

新たに猫さんをもう一頭飼い始める方、外に出てしまう猫さんなどは感染の有無を調べておくと良いと思います。

不明な点はお気軽にご相談ください。