さびときどききじ

静岡県掛川市の、きたがわ動物病院の獣医師によるブログです。業務とは無関係な記事の方が多いかもしれません。子供3人、猫3匹を養いつつ、木工、庭づくり、料理など、手作りにも果敢に挑戦しています。

血液検査装置リニューアル

こんにちは。

きたがわ動物病院です。

 

近頃はようやく本格的な冬を感じる時期になってきました。

ホテルのわんちゃん達も余りに寒い日はお散歩に行きたがらず・・・

行きたくな~い!と踏ん張る姿がかわいくて、何度も散歩に連れ出そうとしてしまいます(笑)

 

さて、昨年秋くらいからですが、新しい血液検査の装置を導入いたしました。

富士フィルムのドライケムNX500V。

 

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実際に設置するとこんな感じです。

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右側の黒いカバーをパカっとあけ、血液サンプルや消耗品をセットしてボタンを

押せば、検査開始です。

 

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以前の装置は、内部は全く見えなかったのですが、この機種は機械がサンプルを吸って、検査項目ごとのスライドに滴下する工程を目で見ることができます。

このメカメカした動きが、見ていて楽しい...。

 

もちろん、この機械のメリットは見ていて楽しいだけではありません。

 

そもそも、血液生化学検査とは何かを簡単にご説明します。

血液生化学検査とは、血液中にある各物質の濃度を測定することで、内臓の障害や内臓疾患そのものを検出する検査です。

血糖値やコレステロールなんかはよく耳にしますが、これも血液生化学検査の項目のひとつです。その他にも、肝臓の障害の指標となるGPTやALKPなどは、人間ドックでお酒のせいで肝臓悪くなってるよ~と指摘された方はご存知かも知れませんね。

血液生化学検査は、健康診断で内臓疾患のリスクを調べたり、今ある症状の原因を詳しく調べる際の大事な検査です。

 

この説明を踏まえて・・・

今回の新しい装置の最大のメリットは、「リパーゼ」と呼ばれる膵臓から出る酵素を測定できることです。このリパーゼを測定することで、わんちゃんの膵臓の障害を検出することができます。

わんちゃんの膵炎をはじめとする膵臓の障害は、急性であれば嘔吐や腹痛といった特徴的な症状を示しますので診断がしやすいのですが、慢性化するとあまり症状がはっきりせず、診断に困ってしまうケースが時々ありました。

 

このリパーゼを測定するには、これまでは外部の検査機関に検体を送付しなければならず、数日の待ち時間とそれなりの料金がかかっていました。それを院内で検査できるようになることで、より迅速な診断を安い料金ですることができるようになりました。

 

膵臓は「インシュリン」という血糖値を下げるホルモンを作る場所でもありますので、慢性膵炎⇒糖尿病の発症という流れを防止するためにも、早い段階で異常を見つけておくことが大切です。

今後は健康診断で行う血液検査でも、この項目を組み込んでいく予定です。

健康診断はいつでも受付しております。

ワクチンやちょっとしたご相談などで来院された際に、ついでに血液検査も・・といった形でも対応いたしますのでお気軽にご相談ください。

 

 

難しい話になってしまったので、癒しを・・・・

自前の写真ではありませんが、かわいいのでのせてみます。

 

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つかまり立ちをはじめたばかりのチビッコが外を見られるようにと、猫さんが手を取ってあげているところだそうです。

 

わんちゃんはもちろんの事、猫さんも意外と子守をしてくれるんですよね。

うちのサビ茶ねこも、2歳の次男を弟のように思っていて(多分)、彼が夜中に泣き出すと、すかさずそばに行き、添い寝をしてあげるのです(なぜか喉をグルグルならしながら)。

ふかふか好きの次男は、さび茶の尻尾やお腹をにぎにぎすると落ち着いて、また眠りにつきます。

 

そんな次男も最近、さび茶ねこのために水道の水を出してあげられるようになりました(こちらは自前の写真です)。

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我が家では、2歳の人間と9歳のネコが助け合って暮らしています

(お互い、相手を自分より下だと思っています)。