さびときどききじ

静岡県掛川市の、きたがわ動物病院の獣医師によるブログです。業務とは無関係な記事の方が多いかもしれません。子供3人、猫3匹を養いつつ、木工、庭づくり、料理など、手作りにも果敢に挑戦しています。

うさぎさんの毛球症~生き物は観察が大事です~

こんにちは。
大型連休は皆様楽しめましたでしょうか?
最近はわんちゃん連れでのおでかけもすっかりメジャーになりましたね。
わんちゃん同士での接触機会も多いですので、感染症の予防をしっかりとしておきたいですね。
 
さて、初夏も近いこの季節に気をつけたい病気といえば・・・
毛球症です。
この時期、動物たちは冬の毛から夏の毛への生え変わり(換毛といいます)がピークになります。抜け落ちる毛をグルーミングすることで、胃の中に毛が入り、それが溜まって胃の中でボール状になって通過障害を起こすことを、毛球症といいます。
 
この毛球症が命取りになる動物が、うさぎさんです。
犬や猫は毛などの胃の中の異物を嘔吐することができるのですが、うさぎさんは胃の入り口の構造上、一度入ったものを吐くということができません。
そのため、毛などの胃内容物の停滞による通過障害を引き起こしやすいのです。
 
胃内容が停滞しているうさぎさんでみられる症状は、食欲不振・排便量の低下・上腹部の張りです。特に食欲は、食べる日と食べない日が交互にやってくるなど、波があるのが特徴です。毛のせいで胃の出口が詰まり気味になると食欲が低下し、少し解消するとまた食べ始め、でもやっぱりまた詰まると食べなくなり・・・という一進一退状態が続きます。
この場合、胃の蠕動を促すお薬や、毛をからめ取って腸へ排出するための流動パラフィン等の投与で胃内容の消化を補助してあげることが必要になります。
 
一進一退状態から抜け出せずに、完全に胃の出口が閉塞してしまった場合、胃内にガスが貯まり、腹痛・虚脱状態となり、致命的となります。
そうなる前に気づくためには、うさぎさんの食欲と排便をよく観察することが大事です。
うさぎさんの食欲と排便は、消化管の蠕動運動の状態をとても良く反映していますので、このふたつを観察することで消化管の調子がよく分かります。
 
消化管の調子が悪そう?と思ったら、早めの受診を心がけてくださいね。
「毛球症」とは言っていますが、自身の被毛以外にも繊維性の異物(タオルや毛布)も同様に胃内で停滞を起こしやすくなりますので、気をつけましょう。
 
 
さて、話題はがらりと変わりまして・・・
先日、自宅庭のボサボサ植物たちをさっぱりと剪定しました。
 
庭の入り口で塊状に育っているワイヤープランツ
イヌツゲのようにまんまるく剪定しています。
 
f:id:kitagawaanimals:20150430145903j:plain
 
 ワイヤープランツは普通、這うようにどこまでも広がって育つと思うのですが、
この場所のワイヤープランツはどういうわけか、コンパクトになっています。
 
 別の場所では、こんな風ににょろにょろと・・・
f:id:kitagawaanimals:20150430203034j:plain
放っておくと、家が覆われそうです。
 
 
もうひとつ、変わった育ち方の植物がこちら。
f:id:kitagawaanimals:20150430203045j:plain
これは、観葉植物で有名なシマトネリコです。
庭に地植えにしていたら大きくなりすぎたので、ばっさりと切り倒し
たところ、負けじと新芽が次々と出てきました。こちらも負けじとチョキチョキしているうちに、こんもりとした姿が定番になってしまいました。
トネリコはやっぱり室内で観葉植物として育てるのがいいなと、つくづく思います・・・。庭植えだとどうしても大きく育ってしまって、葉っぱのさやさやとした繊細さが失われるような気がします・・・とういうのが表向きの理由ですが、実は、屋外で葉が茂ってくると青虫くんの棲家になってしまうのです。
 
というのも・・・
数年前、私が長男を妊娠していた夏のある日のこと。
トネリコの下を歩いていると、肩にぽとりと重みを感じ・・・見るとまるまると太った青虫くんが・・・・・!!!
「#$%&#@!$&~~~~~!!!」
・・・・妊娠後期の妊婦の走る最高速度の記録があれば、間違いなく更新していたと思います。
 
 そんなこともあり、庭のトネリコにはどうしても冷ややかな視線を送ってしまいます。とはいえ、青虫くんの問題は、葉が茂り過ぎないようにすかすように剪定をしてあげることで解決することができました。茂ってしまうと絶好の産卵ポイントになってしまうようです。常緑の植物はこの時期、木の根元に青虫の糞が落ちていないか、の目視での確認が欠かせません。
 
動物も植物も、世話を焼くより前にまず、よ~~く観察することが大切ですね。
観察して考えることで、どんな風に手入れをすればいいか、何をお世話をしてあげたらいいか、どんな治療が必要か、わかることがたくさんあると思います。