さびときどききじ

静岡県掛川市の、きたがわ動物病院の獣医師によるブログです。業務とは無関係な記事の方が多いかもしれません。子供3人、猫3匹を養いつつ、木工、庭づくり、料理など、手作りにも果敢に挑戦しています。

デンタルケアへの道・中級~上級編

こんにちは。

 寒い日が続いていますが、皆様体調いかがでしょうか。

わんちゃんやうさぎさんは、秋頃の気温の変化で胃腸疾患が多くなるのですが、

しっかりと寒くなってしまうと意外と体調が良くなるようです。

冬には尿路系疾患が起こりやすくなりますので、おしっこがちゃんと出ているか、気を付けてあげてくださいね。

 

さて、前回にひきつづき、歯のお話です。

今回は、いよいよデンタルケア中急変(なんて適当な変換!)もとい、中級編~上級編です。

指で歯磨きはできるけど、もっとしっかりやりたい!という方は是非、参考にしてみてください。

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<ステップ1>

まず、歯ブラシを準備しましょう。

 歯石の予防にもっとも効果がある日常ケアは、やっぱり歯ブラシです。

指でこするのと違って、歯と歯の間や、歯と歯茎の隙間の汚れをとれるという点が最大のメリットです。

 

初級編と同じ手順で唇を持ちあげて奥歯を確認しながら、外側を優しくブラッシングしてあげてください。

動物は人と違い、歯石が付着するのはほとんど歯の外側です。

ですから、口は閉じたままでケアはすべてできてしまいます。

特別な事情が無い限り、口を「あ~ん」と開けてブラッシングをする必要はないんです。簡単でしょ?

 

<ステップ2>

歯ブラシをさせてくれるようになったら、ペーストを使ってみましょう。

当たり前ですが、ペーストは必ず動物用を使ってくださいね。

ペーストを指で歯に直接塗り広げてから歯ブラシをすると、効果的だと思います。

ペーストの節約にもなります。

 

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ここまでできれば、かなり予防効果があると思います。

ちなみに、ステップ1、2としましたが、お好みのフレーバーのついたペーストを

口にもっていくことで、歯みがきに慣れさせるという方法も良いと思います。

わんちゃんの性格や好みにあった方法でチャレンジしてみてくださいね。

 

さて、歯ブラシやペーストと書きましたが、どんなのを使えばいいの?と思いますよね。

ここからは少しケア製品をご紹介してみます。当院の待合にも置いてありますので、是非ご覧ください。

 

まず、歯ブラシですが、

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こちらは360°植毛されているものです。毛もやわらかくて磨きやすいです。

歯ブラシ初心者の方におすすめです。

 

もう1点、歯ブラシのご紹介。

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ペットのデンタルケア製品で有名な「Virbac」から、ダブル植毛で歯周ポケットの

奥まで届く歯ブラシです。

持ち手が短くヘッドも小さいタイプもあります。

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 口の小さい小型犬や猫さんにおすすめです。

 

続いて同じく「Virbac」の歯みがきペーストです。

 ヒトの歯みがき粉と同じようにチューブ入りです。

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フレーバーは全部で4種類(チキン、モルト、バニラミント、シーフード)。

当院ではモルトフレーバーを置いています。

 

いかがでしたでしょうか?

歯周病は、ただ歯が汚れる病気ではありません。

動物の場合、気づかれないうちに炎症が進行し、顔面にまで波及することもしばしばです。

治療には全身麻酔下での口腔内処置が必要だけど、高齢のために麻酔がかけられない・・・というケースもとても多いです。

しかし!

歯周病は、日常のケアで予防できる病気です。

ちょっとめんどくさい・・・とは思いますが、コミュニケーションのひとつとして取り入れると、病気の予防だけでなく、しつけにも一役かうのではないでしょうか?

 

大好きな動物と長く楽しく生活をするためには、病気の予防とコミュニケーションが何より大切だと思います。

是非、口の中を見てあげてください!

次回、デンタルケアへの道・番外編として、歯みがき以外のデンタルケア製品をご紹介します。