さびときどききじ

静岡県掛川市の、きたがわ動物病院の獣医師によるブログです。業務とは無関係な記事の方が多いかもしれません。子供3人、猫3匹を養いつつ、木工、庭づくり、料理など、手作りにも果敢に挑戦しています。

ウサギさんの流動食を紹介します

こんにちは。
当院には、ウサギさんもよく来院します。
6月以降、暑さと湿度のせいか、食欲の低下を主訴に来院するウサギさん
が増えています。
 
ウサギさんは草食動物ですので、犬や猫とは根本的に食生活が違います。
草だけでエネルギーを作るためには、終始食べ続け、腸を動かし続けなければ
なりません。
 
環境要因や食餌内容によって、この腸の運動が低下することがよくあります。腸の運動が低下すると腸内細菌のバランスが崩れ、ガスがたまってお腹がパンパンになってしまいます。そうなると当然、食欲は低下します。食べなくなると、ますます腸の運動がとまってしまいます。
 
腸が動かない→食べない→ますます腸が動かない・・・
まさに負の連鎖です。
 
この状態が長く続くと、ウサギさんはあっけなく亡くなってしまうことがあります。
 
 
当院では、強制的にでも食餌をとる必要があると判断した場合、
ウサギ用の流動食を経口投与するようにしています。
 
これが、当院で扱っている流動食です。
 
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パウダー状で、水に溶けやすいように作られています。
これを、少量の水に溶かします。
水の量はお好みで調整できます。
シリンジで口から入れる場合には、ドロドロすぎると吸えませんので、
少し多めに水を入れます。
ペースト状のものをウサギさんに舐めさせる場合には、下の写真のように少し
固めにします。
 
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ウサギさんは、ストレスに非常に弱い動物です。
病院で処置をすることが、かえって病状を悪化させることもあります。
強制給餌は自宅でも頑張ればできますので、飼い主の方には是非マスター
していただきたい対処法です。
 
 
うさぎさんは、小さくて可愛くてうるさくないし、あまり手間のかからないペット・・・というイメージがありますが、意外と大変な部分もあります。
うさぎさんの野生動物としての生活スタイルを理解してあげると、うさぎさんとの生活もより一層充実したものになると思います。