さびときどききじ

静岡県掛川市の、きたがわ動物病院の獣医師によるブログです。業務とは無関係な記事の方が多いかもしれません。子供3人、猫3匹を養いつつ、木工、庭づくり、料理など、手作りにも果敢に挑戦しています。

子猫の来院が増えてきました その1(寄生虫について)

こんにちは。

 

避妊手術を受けていない野良猫さん達は、おおむね早春と晩夏の2回発情をむかえ

約2カ月の妊娠期間を経たのち出産を行います。

今年も春生まれの子猫さん達が、たくさん来院する時期になりました。

60日齢前後、体重は400~800g位でしょうか。

 

今回は子猫を診察する際に良く認められる病気についてご紹介します。

この頃の子猫さんは、風邪・耳ダニ・ノミの寄生が大変多いです。

うちではこれをまとめて「子猫3点セット」と呼んだりしています。

これにお腹の虫が加わって4点セットになっている場合もあります。

 

f:id:kitagawaanimals:20140611110506j:plain

耳ダニです。

お散歩でわんちゃんに寄生するマダニは、ごま粒のように目で見えますが、

こちらは顕微鏡などで拡大しないと確認できません。

特徴はとにかく痒い事。

子猫のうちは頭を振るという程度の症状しか観察されないことが多いですが、

放っておくと後肢で耳が血だらけになるまで掻き毟ってしまうこともあります。

 

 

f:id:kitagawaanimals:20140611111221j:plain

続いてはノミ。

猫の体表で吸血・産卵をして増えていきます。

診断は、子猫の皮膚をよ~く観察して砂粒のように見えるノミの糞を発見する事で行います。

 

f:id:kitagawaanimals:20140611112007j:plain

最後はお腹の虫。

子猫の便の検査では、色々な種類の寄生虫が見つかりますが

やはり遭遇が一番多いのは写真にある回虫という種類の虫です。

基本的に猫さんそのものに体調不良を起こすことは少ないです。

ただ、人の口に虫の卵が入った場合は体内で孵化をします。

特に猫さんはトイレの掃除の際に人が便の処理を行いますので、

確実に駆虫をする必要があります。

 

基本的に上記の3つの病気は、猫さん自身の自然治癒力に期待して

様子を見ていても治りません。

子猫を迎えたら、できるだけ早期に健康診断を受けさせてあげてください。

 

実はわたしはノミと耳ダニに対してアレルギーがあります。

診察時に子猫をわしゃわしゃ触っていて鼻がむずむずしたらだいたい寄生

しています。

この体質のお陰で、今までこの二つの寄生をほとんど見逃さずに済んでいます。

感覚的には「わたしの鼻がむずむずしていますので駆虫薬を出しますね!」

と説明したくなるくらい診断精度が高いです・・・

 

ご心配なく。

ご説明の際には、しっかりと顕微鏡の映像をお見せします(笑)

 

 

ハウスダストにアレルギーがある方はノミに対しても症状が出る事が多いようです。

心当たりのある方は特にご注意を。

 

次回は猫さんの風邪についてご紹介したいと思います。